復活

おじんのつぶやき



  12.自然界の不思議(16.10.20)

「自然界の不思議」なんて当たり前なのにこんな題をつけてしまった。自分の興味分野での、”もう少し踏み込みたい”ところなのにまた果たせなかった、ということのつぶやきである。「蝶の羽化の過程を見たい」、これが今回も果たせなかった。もう大分前であるが、クロアゲハの羽化見逃しを残念がり(旧サイト:「ぶらりわが街99号」)、それを次の機会で是非実現しようと構えたが果たせなかった(「同100号」)ことの再現である。今回はクロアゲハでなくアゲハチョウであったが。それを自然界の不思議にかこつけるのである。

1.第1頭目
 我が家のベランダに柑橘類の植木がある。ミカンだと断定できるほどの植物学的知識がないので柑橘類とした。 いろんな用事で行き来する田無中心街への道の途中で同じくらいの小さな植木に3齢か4齢くらいのアゲハの幼虫を発見し採集してきて我が家柑橘類植木に移殖した。

 移殖しても食べている     蛹化体制に入った     葉と見分けがつかないほどの蛹  残念!羽化して飛び去ってしまった
  9月6日              9月7日             9月9日            9月17日


2.第2頭目
 次に今度は、やはり道すがらであるが必ず居るところを承知しているので、そこから3頭採ってきた。柑橘類ではあるが確実に木の名称は違う。そして、羽化・飛び去りを防止すべく、植木を家の中に取り込んだ。
 そして不思議現象が現出したのであるが、まず画像である。
  
 齢数違う3頭移殖 葉の違いが判る        不思議1を経て1頭蛹化体勢    蛹化したが色がおかしい、死してしまった
   9月18日(両方)                   9月21日              9月25日


 第1頭目は、羽化実現を、その過程観察はできなかったものの確実に見届けた(実は植木は外に置いたもののビニールで覆いをしていて、成虫も観察したのに写真を撮るより前にビニールの隙間から逃げられてしまっていた)ので、”よし、今度こそ”と臨んでの観察であった。左2枚に3頭居る。1頭は2齢休眠中なので採集してきた葉の上にまだ居り、葉の違いから柑橘類としては同じでも名称は違うことが判る。この2齢幼虫もその後脱皮して緑色の3齢幼虫になり、3頭ともに移殖した植木柑橘類を食していたところまでは確実に観察できた。しかし、その後に不思議現象が起こった。

 不思議現象1:この小さい植木では3頭はすぐ遭遇、3頭同棲は無理?。2頭が自ら離散。
 離散していった幼虫は、1頭は3齢になったばかりのものであったが、もう1頭は最左翼写真2頭のうちのどちらだったか特定はできない。とにかく2頭はタイミングは別であったが、植木から離れていく。襖を上ったり、また降りて畳上をはいずっている。いずれにしても家のなか、そして座卓くらいしか置いてない程度の開け広がった空間だ。それで「タカをくくった」。どうせ外に出られない空間、探せば必ず見つかるだろう。どこかの壁で蛹にでもなっていれば幸運。それがいけなかった。
 蛹はもちろん、死骸も糞も含めてあとかたが一切ない。相当執拗に何日も探した。未だに見つかっていない。

 不思議現象2:2頭を追い払った残り1頭は蛹化したものの死化していた
 蛹化までは順調に見えた。しかし最初の羽化に成功、成虫化した蛹が周りの葉と区別がつかないくらい擬態化していたのに色が少し変わってきた。それでも羽化の前触れかとの期待で夜も度々見ることが続いた。しかし指を触れてみてもピクッともしない。ああ、死んじゃってる。
 ただ、その蛹の姿は依然としていまも存在し、冒頭での「旧サイト100号」のような他の寄生虫などにやられたのではないようだ。いわば人間でいえば「病死」、食草違いが影響したのだろうか?

3.3頭目、そして付録
 悔しい、悔しい。性懲りもなく今度は、最初に羽化に成功した第1頭目を採集した木にもう1頭、蛹化間もなさそうなのが居たので、採集・移殖した。そして確かにすぐに蛹化したのだが、どうもおかしい、全く擬態化の気(昆虫に「気」などという言葉を使って良いかは措く)がないかのように誰の目にもつくような場所での蛹化だ。
 案の定この個体も蛹化後に死化した。気になることは人間である私の指で抓んで採集したということ、それによるやはり当の幼虫にとっては致命的な菌付着による病死も考えられる。
 そして付録、まったく違う方面で、大きなミカンの木の一角で見つけた1頭を採集・移殖した。このときは植木は再びベランダに出していたが、1頭だけだからまさか姿を消してしまうとは思わなかった。クロアゲハなら食草から離れて他の外敵などに見つからないところに行って蛹化するのが普通だったから、そういうことも考えて相当広範囲に隈なく探したが、2頭目のときの不思議現象1と同様、未だ杳として行方知れずだ。後楽園球場を棲家としていたのにこんなウサギ小屋に棲めるかといわんばかりにどこかに消えてしまったのだ。

  蛹化体勢、でもこんなに目立つ  蛹化した       また色が変わってきた   こんな小さな木、1・3頭目蛹がみえる
   9月29日            9月30日           10月2日            10月20日

 今年の観察は期待成果得られぬまま終わった。そもそも羽化過程どころか蛹化過程さえ見逃した。
 
 

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